いかたけの備忘録

忘れっぽい

PC筐体の側面にファンを取り付ける

    • 前置

我が自作PCも4年目の夏を迎えました。
これまで冷却対策として筐体前面の5インチベイ2つを使って吸気口を作ったり(http://www.ainex.jp/products/ff-502.htm)、
ファンを換装したりしておりましたが、多少の効果しか得られませんでした。
そこで、PCの筐体側面に文字通り風穴を開け、ファンを取り付ける事で状況を打開しようと考えました。

    • 概要

PC筐体側面、CPUファンの真上に12cmのファンを取り付ける。
これに付随して、PC背面の排気口の障害も取り除く。

    • 用意する物

電動ドリル、鉄を削れる刃
やすり
定規
リーマ
12cmファン、ファンガード
油性ペン

    • 手順(その1)

PCに穴を空けるという経験がないので、とりあえず背面ファンの排気口(写真左側)の穴の空いていない部分を削る事にしました。
ついでにファンを筐体に固定するねじ穴が2つしか空いていなかったのでそれも空ける事にました。

1)マザボを取り外します。作業中に飛び散った鉄粉でマザボの配線がショートしない為です。
 配線などはきちんと記憶しておいた方が良いです。自身がなかったらデジカメで撮影しておきます。
2)円の一番外側に並んでいる小穴と小穴の間をドリルで削ります(5mmと6mmのドリルを使いました)。
 小穴と小穴を連結して円を描くように穴を空けていくという感じです。
 うまく連結できなかったところはリーマで隣の穴を強引に拡張したり、2mmのドリルを使ってさらに小さな穴を空けたりします。
 (2カ所程度ならつながったままでも構いません。あとで宙ぶらりんになった状態の鉄板を動かしていたりすると取れます。適当です。)
3)筐体固定用のねじ穴は5mmのドリルを使って空けます。

4)できあがり。マザボを筐体に固定して、配線を行い、きちんとPCが動作するか確認します。

    • 手順(その2)

1)まず筐体内でCPUファンがどの位置にあるかを測定します。
 ファンガードの中心位置をCPUファンの中心位置に合わせ。ねじの位置と空ける穴の円周位置をペンで筐体に書きます。

2)側面の板を取り外します。今回はマザボは取り外しません。
3)5mmのドリルを使って、円周に沿って穴を空けていきます。
 (ハンドニプラやホールソーがあれば良いのですが、ドリルしかないのでこれを使います。)
 ここでも、穴がつながらなかったらリーマなどを使います。


4)ねじ穴は前と同様に5mmのドリルを使って空けます。
5)できあがり。多少鉄板の粗いところがあってもファンガードでどうにかなります。適当です。
 ファンを固定して電源ケーブルを接続し、動作確認をします。
 http://f.hatena.ne.jp/ikatake/20070904211159

    • 所感

1)電動ドリルが充電式の場合、穴あけの途中で電源が無くなってしまう事があります。
 私の場合はありました。特に「手順1」では作業中にPCが全く使えなくなる為、余裕のあるときにやりましょう。
2)鉄粉がたくさん出るので大変です。防護眼鏡やマスクがあった方が良いかも知れません。室内で作業すると掃除も大変。
3)ホールソーを使うときれいで簡単にに穴が空くみたいですので、お金のあればそっちも検討しましょう。

    • 参考にしたwebpage

1)T-OFFICE.R(http://www.geocities.jp/bc5yu/) 内の
 PCケース改造 パッシブダクト取り付け(http://www.geocities.jp/bc5yu/pc/tune01.html
2)週刊アマキー(http://homepage2.nifty.com/~amaki/) 内の
 ハンドニブラーとリーマー(http://homepage2.nifty.com/~amaki/sei/cont20-31.htm) および
 排気ファン取付部の加工(http://homepage2.nifty.com/~amaki/sei/cont20-32.htm
 ※なお、このページでマザーボードを取り付けたままの作業が危険だと気づかせて頂きました。