電気ケトルの注ぎ口の部分のプラスチックがボロボロになってきていた。このままだとそのうち、意図せずにプラスチックの破片や粉が飲み物の中に混入されてしまうかもしれない。そういえばこの電気ケトルは、いつから使っていたのだっけ。たぶんもう10年近い。この電気ケトルは10年近く前に中古品を入手して使っているのだった。だからもう10年以上は使われている。そりゃ注ぎ口のプラスチックもボロボロになるわいな。
という感じで電気ケトルを新しくした。調べてみると、最近の電気ケトルは保温機能や温度調整機能がついている。古い電気ケトルは本当に沸かすだけで、持ち手のスイッチを押して入れ、沸かし終わると勝手にスイッチが戻るシンプルな製品だった。
お湯の温度を調整できるのは便利そうに思った。水筒を持って会社に行っているのだけれど、夏の間は冷水、冬の間はお湯の水割りを持って行っている。沸かしたそのままのお湯を水筒に入れると暑くて飲めず、退勤するまでずっと煮え湯を飲むことになる。適当な分量のお湯を沸かして水筒に入れ、その後に冷水を入れて持って行っている。お湯の水割りだと、日によって温度にバラツキが有り、最初の一口が不安になる。お湯の温度を40℃あたりに設定できれば毎日同じ温度のお湯を持って行くことができる。
温度調整機能付きの電気ケトルを使い始めたものの、なかなかにうるさい。温度調整機能がついたことで、100℃のお湯を沸かす為の手順がこんな感じになった。なお、[ピー!]は電気ケトルが発する音である。
- 電気ケトルに水を入れる。
- 電源ボタンをONする。[ピー!]
- 100℃で沸かすボタンを押す。[ピー!]
- 温度が上がってきて、あと3秒で沸くタイミングになるとカウントダウンが始まる。[ピー!、ピー!、ピー!]
- お湯を使う。
- 電源ボタンをOFFする。[ピー!、ピー!]
なお、前の単純な電気ケトルはだとこんな感じ。
- 電気ケトルに水を入れる。
- 電源スイッチをONする。
- お湯が沸くと電源スイッチがOFFになる。
- お湯を使う。
温度調整機能がついて、温度設定を変えたときの電気ケトル側からのリアクションとして液晶表示と音が必要になり、さらにその他の使用場面でも適宜、音を鳴らすようになったと考えられる。前の何の音も鳴らない電気ケトルを10年ぐらい使っていたので、電気ケトルから音が鳴ることに慣れておらず、ビックリしている。
1年ぐらい前に買い換えた電子レンジも、調理が終わって1分以内にドアを開けないと、忘れていると見なして[ピ!ピ!ピ!]と督促してくるので、ビックリする。温める間に洗濯物を取り込んでおこうと、離れてしまうと督促される。
洗濯機の終わったときの音がまあまあ大きくて、毎回ビックリしていたけど、洗濯機の音は設定で消せるので助かった。電気ケトルと電子レンジは音を消す設定がない。
徐々に家電が出す音が増えて言っている気がしている。最近の家電はしゃべるようになっているらしいけど、恐らくそれぐらいしか付加価値になるものが見当たらないのだと思う。[ピー!]と音が鳴るのと、しゃべるのだとどちらがやさしいのかは判らない。声の方が親切な気もするけど、いちいち日本語を理解する必要があるので、それはそれで疲れるかもしれない。