本流から爪弾きにされた学者達が集まって、メカ天皇を作ったら悪用されそうになるので頑張って止める。といった話。昭和の偉人・奇人・変人たちが縦横無尽にドリーム・マッチを繰り広げる。昭和前半の日本限定のFate/Grand Orderっぽい(FGOやったこと無いですが)。
北 v.s. 南の構図はきっと南北朝のメタファーで、南朝が認められない(異端)という気持ちがあるのでは(推測です)。
https://twitter.com/marumizog/status/1114028474254028800
主人公が南方熊楠で、粘菌を使って人工天皇の脳みそを作る。ハードウェア部分は人形技師とかロボット学者とか「学天則」を作った人などで作成する。敵役が北一輝なので北vs南となっている。歴史上では接点の無かった人々で物語を作っていくのがすごい。読み出すと続きが気になりすぎて、読むのを止められないぐらいに面白かった。Wikipediaによると南方熊楠は自由に吐瀉物を吐けるスキルがあるらしく、この小説でもそういう描写があります。
ただ、ニューラルネットワークが安易に使われすぎてる感じがあったのは、個人的に微妙だと思いました。