ポピュリズム大陸 南米
南米各国の政治状況と、SNS等の使われ方や経済状況(日経の記者なので本領発揮)の解説。facebookの無料インターネットでSNSが流行り、ポピュリズムが広がっている国がまあまああるので、なんかこう、もうちょっと上手いことやれんかったんか…。という気持ちになる。
フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器
↑と関連させて読むと良い。政権握ってる側が意図的にフェイクニュース出すと、どうしようも無くなっちゃうので困りますね。ちなみに著者のnoteがこのあたりのテーマでかなりの更新頻度で記事を出しています。
自民党政治の源流―事前審査制の史的検証
内閣の立法であっても自民党政調会を通して、衆議院に送り党議拘束で立法するというやり方について、戦前からの流れを含めて、複数の研究者の論文によって検証・整理した本。
ニセチャイナ: 中国傀儡政権 (20世紀中国政権総覧 Vol. 1)
表紙が何か凄い。満州国を筆頭に大陸に日本が作った傀儡政権を紹介する。関東軍:満州国、中支那派遣軍:維新政府といったように、陸軍の方面軍単位で傀儡政権を運営しており、セクショナリズムを感じる。あと各国のアヘン政策についても書かれている。大体は最初は規制しようとするんだけど、良い収入源になるので、売人を規制して取引させるといった流れになる。タイトルにvol.1と書かれているが、シリーズの続きに当たる本は今のところ刊行されていない模様。合間のエッセイで当時の軍歌・戦時歌謡にも触れられている。
海洋エネルギー利用技術(第2版) 発電のしくみとその事例
洋上風力や波力・潮力・温度差など、海洋のエネルギーを得る方法について書かれている。実証・実験レベルから進んでいない技術も多いので、今のところ利用が進んでいないことの要因についても、もう少し触れてほしかった。コストなのか、利害関係者との摺り合わせなのか、法令なのか、技術なのか…色々な側面がありそう。
歴史を学べば未来は拓ける: 火力発電の歴史
大量の資料を用いて、火力発電300年ぐらいの歴史を振り返る本なんですが、出版前に見直し知れるんだろうか思うというほど誤字脱字が多い。正誤表がついてきますが、なんでこんなに?と思うほど。ちなみに、ここ数年で太陽光発電が関連する事故・自然災害に対する当たりが強いですが、火力発電も初めの頃は事故が多かったので、そんなもんやろと思えるようになる。