同時多発テロからイラク戦争ぐらいでアメリカの副大統領をやっていた、ディック・チェイニーの映画。酒浸りになって大学を退学したチェイニーが彼女(後の奥さん)の説得で奮起して出世していく。サクセスストーリーだと思って観ていると、どんどん権力の虜みたいになっていくので怖い。
後半はどんどん都合の良いように法や国際条約の解釈を曲げ、メディアを操り、悪人要素が増える。どんどん悪い顔のオッさんだらけになる。なお、タイトルの"Vice"が「副~」と「悪徳」で掛かっており、タイトルから既に面白い。
『バイス』4.5(金)公開/本予告《本年度アカデミー賞受賞!》
良かった所
- ブッシュ政権の閣僚を役者さんが演じてるんですが、めちゃくちゃ似ている。ブッシュとかもうブッシュにしか見えない。
- ニュースの映像と役者さんの演技している場面と謎の人物の解説が素早く切り替わり、リズムが良い。謎の人物については後半で明らかになる。
- 最初の字幕で"Fucking ~~"と書かれていたり、やたらFuckとか言ってる。Wikipediaによると本人の口癖っぽい。
- 口癖は『fuck』やそれに類する表現であり、議会で激高して叫んだ姿がテレビ中継にものったことがある。