いかたけの備忘録

忘れっぽい

読んだ「資源の世界地図」

www.hanmoto.com

エネルギー関連は多少知っていたけど、レアメタルレアアース関連は全く知らなかったので勉強になった。レアアースはざっくりいうと半分ぐらい中国が権益を握ってるという状態ということが判った。(本文中に詳しく書かれているので、気になる人は読んでください)

レアアースは石油以上に偏在してて、中でもタングステン(とても固い金属)は中国とミャンマーぐらいしか取れないとのこと。中国の凄いところは鉱山の権益も握るし、加工する技術も20~30年ぐらいの内に身につけているとのこと。欧米が経済的にやらかして投資しなくなったり、資源国の政治体制や人権状況に投資の条件をつけてモタモタしている間にやってきてスピーディーに契約していく。*1

ところでこの本は2021年に出されてて、第二次ロシア・ウクライナ戦争のことは書かれてない。プーチンはエネルギーを使ってうまく渡って行っているという状況。

中国がぼちぼち台湾に侵攻するのでは、とか、その時の日米同盟は、とか、最近はよく騒がれるようになっているけど、ロシアのガスであれだけ騒いで、それよりも多角的な資源を握っている中国と果たして渡り合うことなんてできるのかな、という気持ちになった。

他の注目点としては

などなどです。

*1:中国が相手の国のことをあんまり気にしないのは、鄧小平の白猫黒猫論的な改革開放の意識なのか、中華の外のことはどうでもええわという、ある種の中華思想なのか、大陸的アジア的な雑さなのか、何に起因するんでしょうね

2023年の目標

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと

承前

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2023年の目標は「我が身大事」で行こうと思う。

  • 定期的に歯医者に行く。
  • 献血に行くのを続ける。
  • 歯医者に行く。
  • 深酒以外のストレス解消法を見つける。
  • 人間ドッグを受診する。

大したことは書いてないが、どうせ大したことはできないので、このくらいが良いと思う。

2022年を振り返らない方が良かったかもしれない。

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと

2022年は目標として週1でブログを書くことにしていた。なんとか書ききったが、本の感想や旅行の事を書くと記事にしやすい。

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7月頭に書いた通り、こういった感じ。

そんなに起伏のある日々を過ごしていないので、毎日ブログに書くような内容がない。本を読んだり、映画を観てもあまり大層な感想文も書けないし、世には凄い感想文を書く人がごまんといるので、書く気にもならない。

500字ぐらい書くと「もうええか」という気になって、満足する。世の中には10,000文字ぐらいのブログを書ける(そしてそれが結構おもしろい)人が沢山いて凄い。このブログはタイトル通り、個人の備忘録なので、脳に力を入れないと文が出なくなったら、ハイそれまでヨといった気持ちで書いている。「誰か」のために書いていない。

タイトルの2022年について、ですが社会環境はかつてないほど最悪になった。

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大したことはできないので、毎月給料の中からウクライナ大使館に振込をし、毎週、戦勝祈願のお詣りをしている。

ウクライナ汚職が大変な国というのも聞いたことがあるし、完全に正義とは思ってない。ただ、上記2つは今年も継続するつもり。

仕事の面では新しい仕事とレガシーな仕事の二足のわらじになったものの、このまま行くとどっちも上手く行かなさそうで、結構つらいところがある。ここ数年、毎年/\新しい仕事がやってきて、走りながらこなしてきたけど、そろそろ限界が近い気がする。

そういったストレスもあってか年の後半は、土曜:休日出勤→深夜まで飲酒、日曜:夕方まで寝る。といった生活になっていた。映画を観たり、博物館に行ったりもほとんどせず、音楽を聴く習慣もなくなった。カメラをもらったが撮影にも行ってない。

読んだ本2022年8月から12月

7月まではこちら。

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今年はほとんど漫画を読まずに過ごしていた。フィクションを摂取できるキャパシティが無い気がしていて、ストーリーがあるものを読めない。今年はブクログによると54冊読んだようです。

CO2を使ってメタンを作るのをメタネーション、それで作られたメタンをe-メタンというとのことで、その実現に向けた研究状況などが紹介されている。ガス燃料をどのようにカーボンニュートラルにもっていくか、というのが課題で、

  1. (カーボンニュートラルな方法で作られた)水素に置き換えちゃう
  2. ガス燃料を燃やす分のCO2を取引で相殺する
  3. CO2からメタンを作って使う事で、燃料ガスとしてはCO2排出を相殺する

といった策が考えられています。都市ガスとかのガス導管を通して使う事を考えると、1.は設備の大規模な取っ替え工事が必要になってコストが厳しい。*12.だと取引価格が予見できないとコスト見通しが立たないのでしんどいですね。で、3.のメタネーションを考えていきましょう。という流れです。大きな課題としてはCO2からメタンを作る場所を、国際的にどうするかというところのようで、技術面と並んで国際的な取り決めをどうするか、という方向も一筋縄ではいかなそうです。

あまり記憶になく、おそらく以前読んだ「等級制度の教科書」とわりとオーバーラップしているため、新しい知見が無かったからと思われます。逆に考えると以前読んだ内容を多少は覚えていたという事で、えらい。

陸自で戦車隊の隊長とかしていた人が書いた本です。本のガイドブックなので、各国の軍の教令などから、ベトナム戦争PTSDを負った戦争心理学の本やらが掲載されています。この本で概要を知ってから読むのにチャレンジしても良さそう。

同じ著者の本を、ブックオフのキャンペーンがあったのも併せて買いました。この2冊でも、「名著」に挙がっている戦術論の「原則」に則って解説しています。なお、上田合戦(真田 vs 徳川)では、実際に合戦があった場所に赴いて、歩いて当地の地形を読み取ったりしているのが印象に残りました。

ストーリーのある物が読めないけど、100文字ぐらいなら読めました。沖縄に行ったときの飛行機の中で読みました。

戦争が始まって1年で10kgぐらい太った小泉先生の本。戦争の少し前からの経緯をなぞるかたちで記載されているので、既に忘れていたことにも気づかされました。ブチャの虐殺が見つかる前の停戦協議とか、記憶から抜けてました。そういえば、穀物輸出の合意は再開してから順調なのでしょうか…。忘れていたことというよりは、知らなかったことでいうと、ゼレンスキー大統領が戦争が始まるまではロシア語話者で、最近ウクライナ語でしゃべるようになったことがあります。

他、読んだタイミングで書いた記事はこちらに。

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*1:ちなみに、都市ガス設備の取っ替えはLNGを輸入して都市ガスの燃料構成が変わったときにも、一度行われてますが、今とは状況も異なるので厳しいのでは。という感じです。

大河ドラマ館に行った

2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の最終回が良かったので、つい大河ドラマ館にまで行ってしまいました。

場所は鶴岡八幡宮の敷地内で、ドラマの舞台にもなっているところに、ドラマ館があるのが良いですね。普段は鎌倉文華館っぽいです。

北条政子北条義時の間で鎌倉殿になって写真を撮れる場所

北条政子北条義時の間で鎌倉殿になって写真を撮れる場所があるんですが、ストーリー的には殺される対象でもあるので、積極的に座りたい場所ではない。「大きすぎる望みは、この鎌倉では身を滅ぼす」ので…。座ろうとする人はなかなかのチャレンジャーだなと思いました。

小道具:後鳥羽上皇が描いた似顔絵

小道具類の展示もありました。個人的に残念だったのは最終回の運慶が作った例の仏像が無かったことですね。まあ、展示期間がない(1/9に閉館)のでしょうがないですが。他には出演者のインタビュー映像、衣装、甲冑などの展示もありました。鎌倉殿ロスというか、もうちょっとこの世界観を楽しみたい人は行っておいても良いと思います。

3時頃に入って、出てきたら日没でした。鎌倉殿の13人の最終回の後に思い立って来たこともあり、あまりホテルが空いておらず、小田原の東横INNに泊まりました。数年ぶりに東横INNにと待ったらベッド横のライトがLEDになっていてビックリしました。東横INNといえばベッド横のガラステーブルがついたライト(白熱球)が特徴で、どこの東横INNに行っても同じライトだったのが、数年ぶりに使ったら変わっていました。SDGsにあわせてLED化したのでしょうか。少し寂しいですね。

小田原城

せっかくなので、翌日は朝から小田原城に行きました。一応、北条つながり(?)です。

小田原城天守から相模湾伊豆大島を望む

天守に入ると街を一望できて良いですね。

CPUのみでYOLOv7-tinyを学習(train)させるとエラーになる。←解決しました。

github.com

python train.py --device cpu --data ./data/dataset.yaml --cfg ./cfg/training/yolov7-tiny.yaml --weights ./weights/yolov7-tiny.pt

みたいな感じでyolov7の学習をさせると

File "C:\Users\ikatake\yolov7\utils\loss.py", line 786, in build_targets

あたりが原因で止まってしまう。どうもyolov7/utils/loss.pyの786行目に

matching_bs[i] = torch.tensor([], device='cuda:0', dtype=torch.int64)

って書いてあるんだけど、deviceをcpuのみにしているので、cuda:0が無くて異常終了しているっぽい。

loss,pyの他処理を読むと、だいたい

device = targets.device

で引数targetsからデータをもらって、

関数を呼び出すところでは

device=device

って書くようにしているので、device='cuda:0'になっている箇所を同じ書き方に直していく。device='cuda:0'になっている箇所はutils/loss.pyの中で786~791、1113~1118、1431~1436、1584~1589行目が該当する。

そこを修正すると、エラーで終了することはなくなった。精度がどうなっているかとかの検証はしていません。ちなみに、yolov7_training.ptを学習させるとエラーにはならないっぽくて謎。

github.com

このあたりの修正による物っぽい?

 

【追記】2022年12月18日

python train.py --device cpu --data ./data/dataset.yaml --cfg ./cfg/training/yolov7-tiny.yaml --weights ./weights/yolov7-tiny.pt

は間違いで、ハイパーパラメータのyamlファイルが指定できていない。git cloneしたときから入っているファイルでは

python train.py --device cpu --data ./data/dataset.yaml --cfg ./cfg/training/yolov7-tiny.yaml --weights ./weights/yolov7-tiny.pt --hyp ./data/hyp.scratch.tiny.yaml

と指定してやるのが良いっぽい。train.pyによると、--hyp引数を指定しないとデフォルトで「'data/hyp.scratch.p5.yaml'」となるらしい。適切ではないハイパーパラメータのファイルが指定されていたことが根本原因のようです。

特殊技能:スマホを左手に持ち、画面を見せながら、右手で数字キーを正確に入力できる

神戸市プレミアム商品券Ko-Pay(コーペイ)というのがあり、5000円分買うと6500円分使える商品券である。

ko-pay.jp

商品券といっても物が来るわけではなくて、スマホで店のQRコードを読み取って、金額を入力して店員さんに見せて支払いをする。という仕組みである。出始めの頃の(もしくは今も?)PayPayと同じである。

金額を入力するときに店員さんにスマホの画面を見せながら、数字キーを入力しているんだけど、QRコード決済サービスが普及して初めて「スマホを左手に持ち、画面を見せながら、右手で数字キーを正確に入力できる」という特殊技能が身についた気がする。

スマホがあってもQRコード決済サービス無いと求められない動作だし、今でも別に手元で金額を入力して店員さんに見せても良いんだけど、なんとなくモタモタしてるように見えるので、この特殊技能を使っている。特に特殊技能というわけではないのかも知れない。 

ところで、支払い手段を宣言するときに「コーペイで!」って言うと、脳内に一瞬、コウテイペンギンが過る。